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平成19年度 事業計画

第1部 競輪に関する事業

1 競輪の活性化の実現

(1)番組等競技関連諸制度への取り組み

@開催体系等の改善

ア. 開催体系の見直し

グレードレースのあり方については、平成19年7月に出場選手選考基準の一部見直しを行ったが、引き続き、平成21年度の開催数、開催月等の抜本的見直しに向けて検討を進める。

イ. FT・FU開催の見直し

平成20年1月から導入するFT・FU開催における12レース制については、平成19年6月に概定番組を決定したが、今後は、競走得点、関連制度の整備等、導入に向けた準備を進める。

また、昨年に引き続き地元選手中心のあっせん等施行者の要望に対し積極的に協力する。

ウ. S級S班の創設

上位志向の促進及び迫力ある競走の提供を目的として、平成20年1月よりS級1班の上位にS級S班を新設し、脚力、賞金獲得額上位の選手に対して、年間出場計画、オフ期間の設定を与えるなど出場環境を整えるとともに、関連制度の見直しを行う。

エ. わかりやすさに向けた改善

開催体系等の見直しに伴い、競走得点制度をより的確な脚力評価となるよう見直しを図るとともに、直近の個人競走上がりタイムを可能な限り公表できるよう関係団体と協力し推進する。

A競技運営の円滑化

ア. ルール等の見直し

ファンアンケートの調査結果を基に、落車を伴わない失格基準の簡明化を主眼とする判定基準(審判要領)の改正を行うとともに、落車防止の担保措置について運用実態を踏まえた必要な見直しを行う。

イ. 先頭誘導選手のスピードアップ

スタート直後の牽制や過度の牽制を抑止し、競走全体のスピードアップを図るため、早期周回の誘導タイム及び第一周回の制限タイムの短縮について検討する。

ウ. 上位選手の欠場の抑止

上位選手の直前欠場がファンや施行者にとって興趣を削ぐ原因となっていることから、平成20年1月より創設されるS級S班にGT・GUの優先出場等インセンティブを付与することにより計画的に競輪開催出場に対する調整を行えるようにして上位選手の欠場防止を図る。

(2)マーケットの拡大

@競輪のイメージ・認知度の向上

ア. オリンピックとのタイアップ

2008年北京オリンピックへ向け、「ケイリン」がオリンピックの正式種目であること及びJOC公式支援団体であることなど、オリンピック・ブランドとタイアップしたPRを積極的に行い、競輪のブランド力向上に努める。

イ. 協賛競輪への協力

「2008年北京オリンピック日本代表選手応援協賛競輪」に出場する選手のあっせんに積極的に協力するとともに、統一ポスターの制作及びスポーツ新聞各紙での出走表の全国掲載を行うなど広くPRする。

ウ. 国際競輪の実施及び外国人選手の参加機会の拡大

世界のトップ選手がオリンピックに出場することから、平成20年度の国際競輪については、実施の有無を含め国際競輪レース実施委員会において検討する。

また、競輪の国際化に向けた取り組みの一環として外国人選手の参入を促進するため、短期登録免許制度を新設する。

エ. 国際大会の誘致

競輪の国際化をより一層高めるとともに、自転車競技文化を国内外に広くアピールするため、トラック世界選手権大会、ワールドカップの誘致実現に向けて(財)日本自転車競技連盟その他関係団体と連携を図り、推進体制等を確立し検討する。

オ. 新KEIRINの研究

現在の競輪マーケットから新しいマーケットに向け、競技スポーツ性(250mバンク等、世界標準化)とエンターテイメント性(対戦方式等)についてコンセプトを提案する。

A販売拠点の拡大等

ア. 場外車券売場の設置推進

投票機会・利便性の向上及び新規ファンの創出を図るため、場外車券売場の設置を引き続き推進する。

イ. 場外車券売場の活性化事業支援

新たに場外車券売場を設置する施行者・自転車競技会に対して、投票業務用機器等の導入を引き続き支援するとともに、販売促進等、各種活性化事業に対し、(財)日本自転車普及協会と協力して支援する。

B販売ツールの拡大

ア. 車券購入の利便性向上

「KEIRIN.JP」で実現した情報と投票の連携の効果を一層高めるため、提供する競技情報の拡充を図るとともに、情報検索を容易にする新機能を追加するなど、利用者の意見を反映させたインターネット投票の利便性向上に向けた取り組みを引き続き推進する。

イ. 前日投票の推進

番組確定後、競走日の前日に車券発売を可能とするため、電話投票システムの改善を推進し、平成20年3月からのサービス開始を目途に検討を進める。

ウ. 新たな投票システムの研究

競輪場及び場外車券売場のトータリゼータシステムを含めた投票システム全体の最適化に向けた研究を行う。

(3)自転車競技の裾野拡大と選手の育成

@自転車競技の普及啓発とジュニア層の拡大

(財)日本サイクルスポーツセンターと協力し、全国の愛好会練習所を拠点に、日本ナショナルチーム等のトレーニングプログラムを浸透させるべく、指導者育成に向けた講習会を実施するとともに、会員拡大のためのPR、練習所への機器配備等の施策を実行する。また、小中学生等ジュニア層をターゲットとした、競技用自転車及び機材、用具等の供給について検討する。

Aスター選手の発掘・育成に向けた取り組み

生徒募集時においては、日本競輪学校の志望者拡大に向けて、他スポーツ競技団体及び全国レベルで活躍するスポーツ強豪校、また自転車競技者に対して、周知・啓発を図り、有望な選手志望者の発掘を行う。

また、生徒訓練時においては、能力に応じた訓練班の編成によるトレーニングを進め、上位志向のエリート教育をさらに高める他、科学的なデータに基づく個々のメニューの作成、専門的知識を有する外来講師の招聘をさらに進める等、教育プログラムを検討し、効果の向上を図る。

B世界を目指すトップ選手の強化事業への協力

トップ選手がオリンピックや世界選手権で活躍できるためのトレーニングセンターの整備について、周長250mの屋内板張りバンクに関する設置場所、経費、工期等の調査結果を踏まえ、具現化に向けた検討を進める。また、ナショナルチーム等の合宿に際して、積極的に施設を提供する。


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